【暴露】優秀な広告代理店さんの見分け方 – 手数料ビジネスの闇とは?

代理店ビジネスは手数料ビジネスと言われ、ほとんどの代理店がクライアントの広告運用を代行することで利益を得ています。

広告予算が増えれば増えるほど、代理店に支払う手数料も増える仕組みです。そのため、中には手数料目当てに無駄な広告枠を獲得したり、予算を無駄に使ってしまったりする代理店も存在します。

そこで今回は、代理店の手数料ビジネスの構造問題と、良い代理店の見極め方を解説します。

この記事のポイント

  1. 代理店ビジネスの構造
  2. 優秀な広告代理店は「効果が出てないときどうするか」
  3. 効果が出ていないとき代理店の対応は2パターンに分かれる
  4. 現在契約している代理店の見極め方

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優秀な代理店を見つけたい、代理店選びで失敗したくないWeb担当者はぜひ最後までお読みください。

代理店ビジネスの構造

まず、代理店がどのようにして利益を出すビジネスなのかを説明します。

代理店ビジネスは、クライアントの広告予算が増えれば、代理店の手数料が伸びる、所謂「手数料ビジネス」と呼ばれるビジネスモデルです。

代理店が利益を得られる部分は、全体の広告費用の中のマージンという部分です。マージンは、広告費用に対して加算されます。そのため、広告を運用する額(予算)が伸びれば伸びるほど手数料・マージンも伸びる仕組みです。

この仕組みを整理すると、代理店の利益の根源は次の2つを実施することになります。

  • 広告枠を売る
  • 運用型広告の予算金額を増やす

代理店は利益を出すために、広告枠を売りまくったり、予算を伸ばしたりしなくてはならない構造といえます。

優秀な広告代理店は「効果が出てないときどうするか」

クライアントの広告予算を増やせば増やすほど代理店の手数料も増える構造上、次の2点で優秀な代理店かそうでないかを見極められます。

  • 効果が出ていないときにどうするか
  • クライアントが明らかに効果の出ない施策をやりたがるときにどうするか

まず、施策を運用していて効果が出ていないとき、代理店は「改善提案」をしなくてはなりません。

改善できれば問題ありませんが、改善できなかった時に予算の縮小やサービスの停止などを提案してくれる代理店なのか見極める必要があります。

また、明らかに結果が出ない施策をクライアントがやりたがるときには、別の施策を提案してくれるかを見極めなくてはなりません。

例えば、クライアントは「良い動画を制作したので、YouTube広告にて運用し自社のWEBサイトへの流入を増やしたい。」と依頼されたとします。

ただ実際、YouTube広告を運用し、YouTubeからサイトへのクリックを増やすのは非常に難しいです。当社の事例を見ると、クリック単価4000円ですが、500~1,000円のクリック単価ということもよくあります。

この場合、クライアントがYouTubeでの認知を希望したとしても、YouTube広告の現状を説明して、TikTokやInstagramの運用を提案できる代理店ならば信頼できます。

効果が出ていないとき代理店の対応は2パターンに分かれる

施策から効果が出ていない、または効果の出ない施策をクライアントがやりたがるとき、代理店の対応は2パターンに分かれます。

パターン①効果が出ていなくても枠を売る代理店(悪い代理店)

1つ目は、広告効果が出てなくても、広告枠を売ってしまうパターンです。この代理店は、いいとは言えません。

この方法は、短期的に代理店は利益を得られますが、結局クライアントの利益を生み出せません。

クライアントからの信頼を得られず、中長期的に契約してもらうことは難しいでしょう。

パターン②効果が出ないことを伝えてくれ停止提案してくれる(良い代理店)

2つ目は、短期的に効果を得られない施策の場合は事前に伝えてくれたり、効果が出ないことが最初から分かっていたりする場合は「止めたほうがいいです」と提案してくれるパターンです。

この場合、短期的に見ると代理店は利益を得られません。ただ、中長期で見るとクライアントからの信頼を勝ち取れます。中長期で付き合い、さまざまな施策を打ち出していくことになるため、代理店もしっかり利益を得られていくことになります。

代理店ビジネスの「手数料モデル」という構造の中で、中長期で物事を考えてクライアントの信頼を得ていくスタンスの代理店を選ぶのが、クライアント側にとって重要です。

現在契約している代理店の見極め方

現在契約している代理店が良い代理店かを見極めたいときは、効果が出ないことを「やりたい」と言ってみてください。

引っかけ問題のようですが、そこで代理店側から「やめた方がいいですよ」という提案があるかどうかを見極めることができます。

そこでしっかりと断ってくれる代理店は、ただのクライアントと広告代理店という関係性ではありません。契約上の関係ではなく、共に売上を伸ばしていく「パートナー同士」です。

手数料モデルという代理店ビジネスの構造上の問題を抱えている中でも、信頼を得られるような代理店を見つけて、売上を伸ばしていきましょう。

まとめ

今回の記事では、広告代理店の手数料の構造と、良い代理店の見極め方を徹底解説しました。

  1. 代理店ビジネスの構造
  2. 優秀な広告代理店は「効果が出てないときどうするか」
  3. 効果が出ていないとき代理店の対応は2パターンに分かれる
  4. 現在契約している代理店の見極め方

広告代理店のビジネスは、クライアントの予算が増えれば増えるほど、代理店の利益が増える構造をしています。それにより、効果が出ない施策に予算をかけて、クライアントに利益は出なかったとしても、代理店は利益を得られる仕組みです。

だからこそ、本記事で解説した見極め方を参考にして、良い「パートナー」となってくれる代理店とお付き合いましょう。

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この記事を書いた人

荒川 大史

代表取締役  荒川 大史

経歴

Webマーケティング歴20年。
インターネット専門の広告代理店にて、営業、マーケティング、コンサルタントとして従事。
SEO部署の立ち上げに関わるなど、検索エンジンマーケティングを中心にマーケティングを支援。
WEB広告からマーケティングの戦略立案から、WEB制作まで幅広くWEBの集客のお困りごとなら何でもご相談可能。
一環したネットマーケティング支援を軸として、⾦融、美容、医療、コンサルティング会社などのお客様を幅広い実績あり。
Googleアナリティクスなどによるアクセス分析コンサルティングなども手掛ける。
上級ウェブ解析⼠。
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会、ブランドマネージャー、薬機法取得者。
ちなみに、SEOが趣味(笑)

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