【有益】新規媒体を増やす最適なタイミング3選
広告を運用していると、「GoogleだけでなくYahoo!もやってみた方がいいのではないか?」と感じるタイミングあるかもしれません。
その際広告代理店側は、「予算は増やさずに、媒体だけ追加するのは、工数だけが増えてしまう」と感じます。
それだけではなく、「限られた予算の中で新規媒体も追加し予算分割してしまうと、結果が出なくなるのではないか」「今は追加するタイミングではないのではないか」と考え、代理店は追加を推奨しないこともあります。
そこで今回は、広告運用時に新規媒体を追加すべきタイミングを解説します。
この記事のポイント
- 広告運用において新規媒体を追加すべきタイミング
- 広告運用において新規媒体を追加するときの注意点
【内製化コンサルについて相談する】
広告運用において新規媒体を追加すべきタイミング

広告運用時、新規媒体を追加すべきタイミングは次のとおりです。
①既存媒体である程度結果が出てきた場合
②世の中に新しい媒体が出てきたばかりのとき
③取り込みたい顧客の層を広げていきたいとき
それぞれを解説します。
①既存媒体である程度結果が出てきた場合
1つ目は、既存媒体で、ある程度成果が出てきた場合です。
例えば目標CPAを達成したので、これ以上予算をGoogleに追加してもCPAの高騰にしかならないケースです。
この場合、Googleだけでなく下記などの別媒体も検討していくタイミングです。
- Meta
- Yahoo!
- Microsoft
この場合、媒体を増やすことで以下の図解のとおり、GoogleのキーワードをそのままYahooに転用して媒体で差分を見ることもできます。

それぞれのGoogleとYahooで良いキャンペーンに予算を当てることで、全体のCPUを下げることも可能です。
②世の中に新しい媒体が出てきたばかりのとき
2つ目は、世の中に新しい媒体が出てきたばかりのタイミングです。
例えば10年以上前、Meta広告(旧Facebook広告)が出てきたばかりのとき、「本当にCVが取れるのか?」と多くのマーケターが思っていました。ただ、こういうタイミングは実は出稿すべきといえます。
その理由は、競合の参入が少なく、CPC(クリック単価)が非常に安いためです。例えばMeta広告を例に挙げると、下記の違いがあります。
媒体がリリースされた頃 | 現在 | |
CPC | 10円程度の場合もあった | 平均して数百円程度 |
もちろん安いCPCでもそれなりにCVが取れる状況でした。
Meta広告だけではありません。2000年代の初頭、GoogleやYahoo(旧オーバーチェア)のリスティング広告が出始めたばかりのときも同様です。このとき、いち早く出稿したクライアントは、次々のCVをとっていました。
新しいソリューションが出始めたばかりの頃は非常に狙い目です。CPCが安い期間がいつまでも続くわけではありませんが、ぜひトライしてみてください。
2025年4月現在だと、下記の広告が出たばかりでCPCが安いです。
- Pinterest広告
- メルカリ広告
Microsoft広告も比較的新しいですが、汎用的になりつつあるため、CPCはそれほど安くないかもしれません。
③取り込みたい顧客の層を広げていきたいとき
3つ目は、取り込みたいユーザー層を広げていきたいときです。

上記図のとおり、潜在層、準顕在層、顕在層によって、アプローチできるソリューションは異なります。
鉄板としては、図解の上から下に掘り下げてソリューションを広げるケースが多いです。
例えば、今までGoogleのリスティング広告のコアキーワードで顕在層を獲得していて、今後さらに準顕在層、潜在層も獲得していきたいという場合には、リスティング広告と合わせてMeta広告も取り組みます。
アプローチするユーザー層を広げたいときは、新規媒体を追加するタイミングです。
WEBマーケティングにおけるソリューションの位置付けについて【補足】
補足として、「これは本当に顕在層にアプローチできるの?」と疑問を持ちやすいソリューションについて解説します。
【Meta広告】
「Meta広告は本当に潜在層にリーチできるのか?」と疑念があるかもしれません。下記のとおり、Meta自身「潜在顧客へのリーチ」と自ら位置付けています。

ただ、実際の広告運用時によくあるMeta広告の使い方は次のとおりです。
①リスティング広告
②リタゲで取りこぼしを防止
③そのうえでMeta広告を回す
【コンテンツマーケティング】
コンテンツマーケティングは「準顕在層なのか?」と思われるかもしれません。
バナー系は、受動的にたまたま見かけてクリックするソリューションのところ、コンテンツマーケティングはユーザー自ら検索する能動的な行動をとります。
このため、中間的な位置付けで純顕在層となります。
広告運用において新規媒体を追加するときの注意点

注意することは、競合が出稿しているのをたまたま見かけたから「うちもやらないと」という発想で新規媒体を追加してしまうことです。解説した3つのタイミングで他の媒体を検討してください。
また、新規媒体の運用を代理店へ依頼するときには予算にも注意が必要です。
広告運用時、最初はテスト期間を設けます。このテスト期間のためにある程度の予算と期間を確保しておくことが求められます。
テスト期間であっても、5万円〜10万円の少ない予算ではテストができません。たとえば、予算5万円でCPCが200円だとしてすると、250クリックとなります。
250クリックだけでは、データが不足していて検証すらできないためご注意ください。期間も一週間程度では有意差がでません。
これを踏まえ、予算と期間を確保したうえで、新規媒体の追加の検討を推奨します。
まとめ

今回解説した媒体を追加するタイミングをまとめると次のとおりです。
①同じ媒体にこれ以上予算を追加するとCPAが上がってしまうとき
②新しい媒体が出たばかりのとき
③拡大する件数を増やしたい、リーチを広げていきたいとき
代理店へ新規媒体について相談するときは、単純に代理店の工数が増えるから「やめた方がいい」と言っているのか、「予算が少なすぎてテストができない」から言っているのかを見極めましょう。
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この記事を書いた人

代表取締役 荒川 大史
経歴
Webマーケティング歴20年。
インターネット専門の広告代理店にて、営業、マーケティング、コンサルタントとして従事。
SEO部署の立ち上げに関わるなど、検索エンジンマーケティングを中心にマーケティングを支援。
WEB広告からマーケティングの戦略立案から、WEB制作まで幅広くWEBの集客のお困りごとなら何でもご相談可能。
一環したネットマーケティング支援を軸として、⾦融、美容、医療、コンサルティング会社などのお客様を幅広い実績あり。
Googleアナリティクスなどによるアクセス分析コンサルティングなども手掛ける。
上級ウェブ解析⼠。
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会、ブランドマネージャー、薬機法取得者。
ちなみに、SEOが趣味(笑)

