【広告アカウント】本当に代理店に作ってもらって良いの?!

WEB広告における広告アカウントは「代理店アカウント」と「自社アカウント」の2種類があります。

今回は、広告代理店へWEB広告の運用を依頼する際、どちらの広告アカウントで運用すべきかを解説します。

この記事のポイント

  1. 広告アカウントにおける代理店アカウントと自社アカウントの違い
  2. 代理店アカウントのメリットとデメリット
  3. 広告代理店から「代理店アカウント」をおすすめされる理由
  4. 広告アカウントは「自社アカウント」を推奨【結論】

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広告アカウントにおける代理店アカウントと自社アカウントの違い

広告運用を開始する際に、代理店から「アカウントを作っておきますね」と提案されることがよくあります。クライアントは「お願いします」と流れで承諾するケースがほとんどです。

しかし、果たしてそれで良いのでしょうか。実は、広告アカウントは、次の2種類があります。

代理店アカウント・代理店で作成するアカウント
自社アカウント・クライアント自身が作成するアカウント
・Google広告の管理画面から申し込みして作成

では、代理店アカウントと自社アカウントは、どちらが良いのでしょうか。それぞれにメリットとデメリットがあるため、しっかり理解した上で判断していくと良いでしょう。

代理店アカウントのメリットとデメリット

代理店アカウントのメリット

大きなメリットとして、新規機能が出た際にベータ版を先に使わせてもらえることです。

代理店アカウントは、いわゆるGoogleやYahooといったメディアから、お墨付きを得ているアカウントです。そのため、上記のような特権があります。

代理店アカウントのデメリット

広告の運用中におけるデメリットは特にありません。そのため、運用がうまくいってる限り代理店アカウントで問題ありません。

ただ、契約している代理店を変更したい場合にデメリットが発生します。現在の代理店から新しい代理店へ移管すると、同時にアカウントも変更するのが基本的な流れです。

アカウントを、現在の代理店から新たな代理店に引き継ぐことも不可能ではありません。しかし、元々自分たちのノウハウが詰まったアカウントを移管するのを、多くの代理店は嫌がります。そのため、基本的に代理店を変更する時は、アカウントも新しく作る流れになります。

そうなると次の3つのデメリットが生じます。

  1. 学習が1からになってしまう
  2. 新しいアカウントのため、広告計測タグの埋め直しが必要になる
    →リマーケティングマークなども0からやり直しことになる
  3. 除外設定など、過去おこなった設定を再設定しなくてはならない

もちろん、除外設定などの対応をするのは新しい代理店です。しかし、クライアント側から、前回行っていた設定を再度伝えるようなコミュニケーションコストが発生します。作業工数が余分にかかるということです。

広告運用が運用でうまくいっていれば問題ありませんが、担当者の変更やトレンドの変化によって広告の成果が出づらくなってしまうこともあります。

その際、自社の業種の分野に特化した代理店へ変更する必要が出てくるかもしれません。

これは、どの代理店に広告運用を依頼しても、この事態が発生する可能性があります。将来的に、何かしらのトラブルが起こることは想定しておくのがいいでしょう。

広告代理店から「代理店アカウント」をおすすめされる理由

広告代理店を乗り換えるときに、クライアント側にデメリットが発生する「代理店アカウント」ですが、広告代理店からは「代理店アカウント」をおすすめされることが多いです。

それには、次の3つの理由があります。

メディアからのバックがある代理店アカウントはYahooやGoogleからのバックがあり、代理店にとって大きな利益となる。
クライアントを囲い込める代理店を変更するときアカウントを引き継げず、最初から設定し直しになる。
この手間により、クライアントが離れない可能性がある。
広告の総売り上げを請求したい代理店アカウントの場合、クライアントへ広告費とマージンを含めた総額を請求する。
一方自社アカウントの場合、クライアントが広告費をメディアへ支払い、マージンを代理店へ支払う。
マージンの額が明確になるため、高いと思われクライアントが離れる可能性がある。

広告アカウントは「自社アカウント」を推奨【結論】

個人的な意見としては、自社アカウントが良いのではないかと考えています。

実力のある広告代理店であれば自社アカウントでもしっかり運用してくれます。

ただ、代理店にしっかり広告運用してもらうためには、代理店の売上も重要であり、メディアからのバックマージンも必要な要素です。

これも理解したうえで、win₋winな関係を構築する必要があります。

クライアントも代理店もお互いに良い環境で運用するためには、例えば、自社アカウントで代理店に売上をつける方法があります。

Google広告の管理画面に、お支払いプロファイルという部分があります。これは、どこが払うのかという部分です。ここを自社アカウントではなく代理店プロファイルにすることで、代理店にも売上がつけられます。

この部分でしっかり代理店にもメリットを感じてもらい、win₋winな関係が築けるのではないかと考えております。

まとめ

今回は、広告アカウントに対して自社アカウントがいいのか代理店アカウントがいいのかを解説しました。

結論「自社アカウント」にて運用することをおすすめします。しかし代理店にしっかり結果を出してもらうためにも、win-winな関係となるよう、「お支払いプロファイル」から代理店に売上げをつけることも大切です。

信頼関係を構築しながら、自社の利益拡大に貢献してもらいましょう。

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この記事を書いた人

荒川 大史

代表取締役  荒川 大史

経歴

Webマーケティング歴20年。
インターネット専門の広告代理店にて、営業、マーケティング、コンサルタントとして従事。
SEO部署の立ち上げに関わるなど、検索エンジンマーケティングを中心にマーケティングを支援。
WEB広告からマーケティングの戦略立案から、WEB制作まで幅広くWEBの集客のお困りごとなら何でもご相談可能。
一環したネットマーケティング支援を軸として、⾦融、美容、医療、コンサルティング会社などのお客様を幅広い実績あり。
Googleアナリティクスなどによるアクセス分析コンサルティングなども手掛ける。
上級ウェブ解析⼠。
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会、ブランドマネージャー、薬機法取得者。
ちなみに、SEOが趣味(笑)

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